初詣 〜高校2年生1月〜



25日から26日へと日付を一日またぐだけで街を彩る飾りやイルミネーションが一変するのだから、日本人というのは生真面目な人種と言えるのかもしれない。勿論、それは物理的なものに限らず、人々が口にする話題にも波及する。
昨日まで「クリスマス、クリスマス」と騒いでいた歩美も例外ではなく、朝、コナン達の顔を見るや否や、「ねえ、今年の初詣はどうする?」と満面の笑顔で尋ねて来た。例年、元旦は探偵団5人で米花神社へ参拝するのがすっかり恒例となっているだけに、今回もそうだろうと期待しての発言だろう。
「ごめんなさい、今度のお正月はちょっと……」
言葉を濁す哀に歩美は彼女の脇を肘で突っつくと、「ふ〜ん、さすがの哀もコナン君と二人っきりで出掛けたくなったかぁ〜」と、ニンマリとした笑みを浮かべた。そんな親友に哀は苦笑すると、「残念でした。博士と二人で行く事になってるの」と肩をすくめてみせる。
「え〜!何それ?」
「知らないわよ。『哀君、来年はわしと二人だけで初詣へ行ってくれんかの?』なんて急に言い出すんだもの」
「博士ってまだ63だよね。あの世に行くにはちょっと早いんじゃない?」
「ちょっと、歩美、縁起でもない事言わないでよね?」
「冗談、冗談。大体、哀にあれだけ厳しく健康管理や食事制限されてる博士に限ってそれはないって」
歩美は哀の肩をポンポンっと叩くと、「それじゃあコナン君の面倒は私達でみてあげるとしよっか?」と、元太と光彦の方に振り返った。
「博士と灰原に揃ってフラレたままじゃ可哀想だもんな。仕方ない、オレ達が一緒に行ってやるぜ、コナン」
「うっせー」
「あの…一つお願いがあるんですけど……」
コナンと元太の漫才に遠慮がちに口を挟んだのは光彦だった。
「どうしたんだ?急に改まって」
「その…実は……」
「はっきり言えよ、男だろ」
元太の指摘に光彦は勇気を振り絞るようにゴクッと唾を飲み込むと「ボク、東尾さんを初詣に誘いたいんです」と、きっぱりとした口調で言い切った。
「東尾?」
「はい。東尾さん、ずっとお父さんの実家に近い大阪の神社へお参りに行ってたそうなんですが、一昨年にお祖母さんが亡くなってからはこの街でお正月を過ごしているらしいんです。『今年は喪中だったから関係なかったけど、来年はどうしよう?』って悩んでいたものですから…その……」
顔を真っ赤にして説明する光彦に歩美がプッと吹き出すと、「光彦君ったら。私達が気付いてないとでも思ってるの?」と呆れたように肩をすくめた。
「え…?」
「お前が東尾を好きだって事くらいとっくに分かってるぜ?」
「ええっ!?」
「多分、気付いてないのは当の東尾だけなんじゃねえか?」
止めを刺すように言うコナンに光彦は赤い顔を更に赤く染めると、「ひ、東尾さんは気付いているんでしょうか…?」と、確認するような目で三人を見比べた。
「ありゃ多分気付いてねーだろうな」
「マリアも天然だからねぇ。絶対、気付いてないよ、うん」
「だったら5人で出掛けて途中からオレ達3人姿を消すってのはどうだ?」
「いいね、それ!」
すっかり盛り上がる歩美と元太に哀は溜息をつくと、「……どうやらあなたの仕業じゃなさそうね」とコナンに意味ありげな視線を投げた。
「あん?」
「博士が変な事を言い出したのはてっきりあなたが何か吹き込んだせいだと思ってたから」
実はその原因を作ったのが自分だとは言えず、コナンは「バーロー、オレがそんな事すっかよ」と、哀の視線から逃れるように顔を逸らす。
「最近、忙しくてフサエさんともなかなか会えねえからその反動なんじゃねえのか?」
「それならいいんだけど……」
なおも合点がいかないと言いたげな哀の思考を断ち切ったのは歩美だった。
「こうなると哀が一緒に行けないのはつまんないなぁ」
「ごめんなさい。博士と約束しちゃったから……」
「ま、たまには孝行しなくちゃね。大丈夫、光彦君とマリアのラブラブ初詣大作戦はこの歩美さんがバッチリ仕切ってみせるからv」
「え、ええ……」
得意気にウインクする歩美に哀は「うまくいくといいわね」と苦笑した。



12月24日深夜。クリスマスパーティーが終わった後の阿笠邸は『おもちゃ箱を引っくり返す』という表現がまさにピッタリな惨状だった。歩美、元太、光彦が大分手伝ってくれたとは言え、さすがにすっかり元通りと言う訳にはいかず、三人組が帰宅した後、哀はキッチンを、コナンと阿笠はリビングをそれぞれ片付けていた。
黙々と作業していたコナンがテーブルの上に置かれたアルバムに手を止めたのは、もうすぐ午前0時になろうという時間だった。そこに写っていたのは小学2年生の時、初めて阿笠、哀、探偵団と初詣に行った時のものだった。言わば『江戸川コナンとして生きていく事を決意して初めての正月』を写したもので、写真の中の自分は気のせいか清々しい顔をしている。その一方、哀の表情は明らかに曇っていて、当時の自分と彼女の温度差を写し出しているようで、コナンは思わず懐かしさに目を細めた。
「ほお、これはまた懐かしい写真じゃな」
コナンの背後から阿笠が写真を覗き込むと、「時が経つのは早いもんじゃのう」と、しみじみ呟く。
「哀君とこの家で暮らし始めて十年以上も経つとはとても信じられん。まさに『光陰矢のごとし』じゃな」
「……」
「……新一君?」
「博士、オレ…今度の誕生日で18になるんだ」
「そりゃそうじゃろう。高校3年生になるんじゃから」
「そうじゃなくて……」
「ん…?」
「『工藤新一』としてじゃなくても……『江戸川コナン』としても結婚出来るようになるんだ」
コナンは阿笠の目を正面から見据えると「オレ、18歳の誕生日に灰原をもらうから」と、きっぱりとした口調で言い切った。一瞬、何の事か理解出来なかったのか、きょとんとした表情でコナンを見つめていた阿笠だったが、穏やかに微笑むと「そうか、もうそんな年なんじゃな……」と感慨深そうに呟く。
「しかし、哀君にいつの間にプロポーズしたんじゃ?君も意外と隅に置けんのう」
「あ、いや、それはまだ……」
慌てふためくコナンに阿笠が「まさか…してないとか言うんじゃなかろうな?」と、信じられないと言いたげに目を丸くする。
「あ、ああ……」
「じゃったらそっちが先じゃろ?君が勝手に突っ走ったところでもし哀君が断ったらどうするつもりじゃ?」
「オレにとってアイツが唯一無二の存在であるようにアイツにとってもオレはそういう存在だと信じてるさ」
「それは…そうかもしれんが……」
「アイツの気持ちも大体だけど掴めるようになったしな。それとも何か?博士はアイツの相手がオレじゃ不服なのかよ?」
「そんなはずがなかろう。ただ……」
「何だよ?」
「君が哀君と結婚したいと言うなら三つ条件がある」
「三つ?」
「一つ目は当たり前じゃが哀君を幸せにする事じゃ。君達に限らず結婚するという事は人生のパートナーとなる事じゃからな」
「んな事言われなくても……」
「二つ目は何があっても絶対に哀君を裏切らないと約束する事。確かにこの約十年という時間であの子も随分変わったとワシも思う。じゃがまだまだ普通に育った子と比べると他人を信用する事に抵抗があるようじゃ。そんな哀君の夫となる人間の裏切りは何があっても許されるものではないからの」
「ま、博士ほどのお人好しにするのは無理だと思うけどな。頑張ってみるよ」
「そして三つ目は……」
急に言い淀む阿笠にコナンが「博士…?」と首を傾げると、いつの間にか眼鏡の下の瞳が涙で滲んでいた。
「新一君……今度の正月じゃが、わしと哀君、二人だけで初詣へ行かせてくれんかの?最後にあの子と二人、静かにお参りしたいんじゃ……」
「博士……」
まるで本当の父親さながらの阿笠の深い愛情にコナンは、「……分かったよ。アイツらはオレが何とかすっからさ」と穏やかに微笑んだ。



12月31日。探偵団三人組と東尾まりあが阿笠邸へやって来たのは深夜11時30分を回ろうとする時間だった。
「おーい、コナン!」
「そろそろ出掛けようよ!」
口々に自分を誘う元太と歩美にコナンは思わず「……ったく、まだ年が明けてねえっつーの!」と一人文句を言ってしまう。
「どうせ朝日が昇るまで騒ぐつもりでしょ?いつもの事じゃない」
他人事のように言う哀をコナンは恨めしそうに見やると、「んじゃオレ、行って来っから」とソファから立ち上がった。
「気をつけて行って来るんじゃぞ。歩美君達はともかく、初めて一緒に行く子もおるんじゃろ?あんまり羽目を外さんようにな」
「ああ」
「ま、あなたの事件吸引体質だけは避けようがないかもしれないけど?」
澄ました顔で言う哀にコナンはハハと頬を引きつらせると、「じゃあな」と手を上げリビングを後にした。
玄関へ出ると歩美とまりあの艶やかな振袖姿が目に入る。気のせいか光彦も少々お洒落しているようだ。
「……どうやら普段着はオレとお前だけみてえだな」
「オレ達二人は気合い入れる必要ねえもんな」
コナンと元太のからかうような視線に光彦が頬を赤らめると、「そ、そろそろ出掛けましょう!」と阿笠邸の玄関のドアを開ける。
「それでは哀君、わしらはゆっくり寝て明日の朝出掛けるとしようかの?」
阿笠の言葉に哀は「ええ」と答えるとテレビのスイッチをオフにした。



翌朝。年末の大掃除で疲れていたのか目を覚ますと午前8時を回っていた。
「いっけない…!」
ベッドから飛び起き、カーディガンを羽織ると急いで部屋を出て階段を駆け上がる。リビングのドアを開けると「おはよう、哀君」と阿笠が穏やかな笑顔を向けた。
「おはよう、博士。そういえば工藤君は出掛けてたんだったわね」
「さっき電話が入っての、どうやら米花神社で事件に巻き込まれたそうで昼御飯はいらないそうじゃ」
「新年早々事件だなんて……今年もろくな年にならないわね」
哀は肩をすくめると「着替えて顔を洗ったら朝食の準備をするから」とだけ言い残し、再び地下の自室へと階段を降りて行った。



新年の挨拶を交わし、お雑煮とおせち料理を囲む。コナン一人いないだけなのに阿笠邸の食卓は嘘のように静かだった。
「いつもは煩わしくて仕方ないのにいないと違和感を感じるなんて皮肉よね」
忌々しげに主のいない席を見て呟く哀を阿笠はニコニコ笑って見つめている。
「ところで……初詣はいいけど一体どこへお参りに行くつもり?」
「そうじゃのう……どこへ行っても混んでおるじゃろうし……」
考え込むように顎に手をかける阿笠に哀が思い出したように「あ……」と短い声を上げた。
「どうしたんじゃ?」
「そういえば昔、こんな都会で蛍が見られる場所だって連れて行ってくれた神社があったわよね?」
「ああ、帝丹小学校近くのあの小さな神社じゃな?確か『月夢神社』という名前じゃったと思うが……」
「あそこなら静かなんじゃない?願い事が叶うお守りがあるって噂だし、久し振りに行ってみたいわ」
哀が自分から意見を提案する事など滅多になく、阿笠は「ではそこで決まりじゃな」と穏やかに微笑んだ。



「なんと…!」
美容院へ迎えに来た阿笠は哀の振袖姿を見るなり思わず言葉を失った。高校入学を機にフサエからプレゼントされたその着物は、ただでさえ大人びた哀の容姿を一層艶やかなものにしている。
「美容師さんに言われてちょっと髪を結ってもらったんだけど……おかしくない?」
照れたように問う哀に阿笠は頭を横に振ると「こんな美しい姿をわしだけが独占したんじゃ新一君に恨まれてしまうわい」と、懐からデジカメを取り出した。
「博士ったら……大袈裟ね、昨年も着た着物でしょ?」
哀の言葉は阿笠の耳にはまるで届いていないようで、しばらく夢中でシャッターを押し続けていたかと思うと「そうじゃ、記念に一緒に撮ってもらうとするかの」と、美容院から店長を引っ張り出して来てしまった。
「記念って……これじゃまるで私が今年、あの家を出て行くみたいじゃない」
哀の何気ない台詞にドキッとした阿笠だったがコナンの決意を伝える訳にはいかない。
「何を言っとる。君はわしの娘のようなもんじゃ。追い出す訳があるまい」
自分に言い聞かせるように言う阿笠に哀は穏やかに微笑むと「じゃ、そろそろ行きましょうか?」と、神社の方角へゆっくり歩き始めた。



月夢神社は小さな神社だが、それでも元旦という事もあり、普段より人の姿が多く見受けられた。それでも毎年探偵団と共にお参りしていた米花神社とは雲泥の差で、哀とともに静かな正月を過ごしたいと思っていた阿笠にとってありがたいものだった。
手水舎で手を洗い、本殿へお参りすると賽銭を投げる。目を閉じて真剣に祈りを捧げる哀に阿笠は「……哀君は何をお願いしておるのかな?」と、無意識のうちに問いかけていた。
「お願いっていうより昨年一年間無事に過ごせた事への感謝かしら?」
「感謝?」
「一度は小学生の身体まで遡った工藤君と私が無事に生きて来られた事に対する感謝……正直、ここまで身体が異常を訴える事なく生きて来られるとは思ってもいなかったから……」
「哀君……」
「勿論、博士の健康もしっかりお願いしたわよ」
悪戯っ子のようにクスッと笑うと、階段を降り社務所の方へ行ってしまう。追いついた阿笠の目に映ったのはおみくじと書かれた六角形の木箱を手にする哀の姿だった。
「たまには童心に返って引いてみるのもいいかなと思って」
彼女にしては珍しい答えを返すと持っていたバッグから小銭入れを取り出し、100円硬貨を3枚巫女に手渡す。木箱を軽く振った後、短辺の小さな穴から出て来た棒と引き換えに巫女から受け取ったみくじには『中吉』と書かれていた。
「どうやら今年はまずまずみたいね。えーと……『願望』叶う、『学業』順調に進む、『旅行』行くがよし、『転居』良し、『縁談』順調に進む……」
みくじを読み耽っていた哀はいつの間にか阿笠の目尻に涙が薄っすら浮かんでいる事に気付きハッとなった。
「博士…?」
「ああ、すまんすまん、ちょっとゴミが目に入ったようじゃ」
「……」
「哀君…?」
「……お参りも済ませた事だし、そろそろ本当の事を話してくれない?」
「本当の事とは何の事じゃ?」
「とぼけないで。急に私と二人きりで初詣に行きたいだなんて……何か理由があるに決まってるわ」
「べ、別に理由など……」
「自分じゃ気付いてないでしょうけど、博士って嘘つく時、眉毛が八の字になるのよね」
「……」
「まさかとは思うけどこの前の人間ドッグでどこか引っ掛かったんじゃないでしょうね?」
哀の追求にたじろぐ阿笠だったが、さすがに事実はコナンの口から言うのが筋だろうと判断し「今回、哀君と二人だけで初詣に来たいと思ったのはただの老人の我侭じゃよ」と困ったような笑顔を浮かべた。
「我侭?」
「考えてみれば哀君と二人だけでゆっくり出掛けた事などなかったじゃろ?出掛けるといえば新一君やあの子達が一緒じゃったから……まあ、哀君にすれば最初の頃は新一君やあの達に引っ張り出されていたと言いたいじゃろうが……」
「……」
「そんな君が自分の意思で出掛けるようになったのは中学へ入った頃じゃったかのう?じゃが、そんな年になってわしが一緒に行くというのもどうかと思っておったしの」
「そんな……別に一緒に来てくれれば……」
「いくらわしでも子供達が仲良く出掛けるのを邪魔するほど野暮な真似はせんよ」
確かに中学に入れば友達同士で近所の神社へ初詣に出掛ける子達がほとんどで、親と一緒にという子は僅かだった。おまけにコナンと哀の実年齢を考えれば阿笠が同行するのを躊躇うのも無理はない。
「ごめんなさい、私が組織の陰にいつまでも怯えていたばっかりに……」
「なあに、今年はこうやって哀君を独占させてもらったんじゃからの。文句を言ったら罰が当たってしまうわい」
「……」
泣き出しそうな哀の笑顔に阿笠は穏やかな笑みを返した。



「……博士、オレとの約束、きちんと守ってくれたんだろうな?」
夕食後、自室で編みかけのセーターを編むという哀の背中を見送るとコナンは阿笠を半目で睨んだ。
「納得してもらうまで一苦労じゃったがの、哀君には何も言っとらんよ」
阿笠の答えにコナンは「サンキュ」と一言呟くと珈琲を口に運ぶ。
「君の方は無事事件を解決出来たんじゃろ?」
「ああ。ただの連続切り裂き魔から殺人事件に発展しちまったけどな。どうやら犯人の狙いは最初から一人だけだったみてえだ」
「切り裂き魔を装った殺人という訳じゃな?」
「ああ。ま、幸い容疑者はすぐ絞れたし証拠も捨てられる前だったから事件を解くのは簡単だったんだけどよ、別の意味で疲れちまった」
「どういう意味じゃ?」
「よりによって東尾が被害に遭っちまってさ。光彦のヤツ、『犯人はボクが絶対捕まえてみせますから!』ってすっかりやる気になっちまって……」
「そういえば光彦君はあの少女に好意を寄せておるんじゃったな」
「あのバカ、事件解決に張り切りすぎてあと一歩のところで犯人に刺されるところだったんだ。幸い一緒にいた元太が内股で仕留めてくれたけどよ……」
「光彦君は元太君にいい所を取られすっかり落ち込んでしまった、という訳じゃな?」
「犯人を特定したのはオレだったしな。ったく、なんでこの年になってアイツらの恋の鞘当に巻き込まれなくちゃならねえんだよ」
「まあそう言うでない。数年前、君と哀君の関係を話した時、歩美君の力になってくれたのは元太君と光彦君だったんじゃから」
「そりゃまあ……」
コナンはポリポリと頭を掻くと「……んじゃオレも部屋で本の続き読むからさ」と、リビングを後にした。



あとがき



短編『Be Happy!』が好評を頂いている事もあり、その前日談を初詣に絡めて書いてみました。それにしてもクリスマスからお正月にかけて『花嫁の父』の心境を味わう羽目になってしまった博士、可哀想ですね。
ちなみにこの頃から光彦とまりあちゃんの関係が動き出しているのに対し、元太と歩美は相変らず友達以上恋人未満です^^;)